
◇境界線(バウンダリー)とは
境界線とは一言で表すと『自分も相手も尊重する、適切な心の線引き』のことです。 自分と相手との心地良い関係、快適な距離を作ります。
境界線は目に見えるものではなく、育っていく中で自然と身につけたもので、誰かから教えられるものでもありません。『私にとって何が心地良いか、安全に感じるか、』という自分の感覚や体験から作られます。 つい人のぶんまでやりすぎてしまう、なぜかいつも人からいいようにつかわれる感じがする。。このような時は、境界線について意識し直してみるといいかもしれません。
また、「やり過ぎ・関わられ過ぎ」という人とのつながりで起こるストレスとは逆の「人と関わること自体がイヤ。」という状態も、実は同じ境界線がテーマだったりします。
◇境界線が必要な理由
~境界線を越えた状態が続くとどうなるの?~
1)過干渉ということが「負担、重い」という感じがわからなくなる。そして、ストレスがいつの間にか「守られているんだ。」という安心感になり、誤った認識になる。
2)守られている状態が当たり前になると、自分ひとりでは何もできない、という無力感が培われ、何かを決断すること、実行する事にすごく抵抗を感じるようになる。自分がどうしたいか、より”どうしたら良いか・どうすべきか・どのようにすると相手にとって良いか”という基準で行動するようになる。
3)そういう自分を責める、自己嫌悪が強くなる。
4)境界線越えが当たり前になり過ぎて、自分も他者に対して同じ対応をする。(自分が経験してきた関係の築き方が他者との関係を作るときの基盤となる。)
◯境界線を越えている、越えられているときの目安
怒りを感じる ・ストレスに感じる ・なんだかモヤモヤする、重い ・その気分が続く
◯境界線がひけているときの目安
相手といて気持ちが軽い(負担がない)・自分も相手も尊重している感じ・安心感や安全さを感じる・NOを言いやすい・断られても構わない
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ふだん、自分の思っていることや感情をキャッチしていますか^^感じていることに対して、どのような対応をしているでしょうか?
次回は、「ではどうしてこのような境界線(関係の築き方)ができたのか?」その背景についてみていきます。